カナダの国旗はまず、真ん中に葉っぱが描いてあります。
これは、メープルリーフといって日本語で言うとかえでの葉です。
なぜこの葉なのかというと、カナダにたくさんこの木がはえているからです。
ですが私たちが今住んでいるイエローナイフという地域では、寒いからか見たことがありません。
ケベック州という、カナダの東の方の地域ではたくさん見られるそうです。
そしてケベック州周辺ではこのメープルの木から樹液を取り出し煮詰めてつくるシロップ
「メープルシロップ」が作られています。ホットケーキにかけたりするやつです。
日本でも売っていますが、100%混じり物無しのメープルシロップは高いですね。
おそらく、この樹液を採るのは春先に限られていること、甘みを感じるまで煮詰めると
採れた樹液の40分の1の量になるので少量しか作れないからだと思います。
カナダでは、とうもろこしから採れたコーンシロップにメープルの味をつけたもの、
メープルシロップにバターを混ぜたもの、など安くて色んな種類のシロップがあります。
日本人より、カナダ人のほうが甘いものが好きなのか、
スーパーに置いてあるシロップ類も1リットルはあたりまえ、缶入り5リットルもあります。
次に、カナダの国旗の両端の赤い部分ですが、これは海を表しているそうです。
左が太平洋で右は大西洋、真ん中の白い部分はカナダがあるアメリカ大陸です。
カナダは最初からカナダという国だったのではなく、長い間、イギリスとフランスの植民地でした。
そのため、カナダでは英語のほかに、
例えば、メープルシロップで有名なケベック州ではフランス語が公用語として使われていています。
カナダのスーパーで並んでいる商品のパッケージには、両方の言葉で説明書きがあります。
植民地にされる前から住んでいた人たちも、もちろんいます。
先住民族といわれる人たちです。
この人たちは、何万年も前にアジアから移り住んできたので
私たち日本人とよく似た顔立ちをしています。
カナダは世界第2位の国土面積を持つ広い国なので、北にも南にも西にも東にも
先住民族は暮らしていますが、おおまかにインディアン、メティス、イヌイットと分かれます。
インディアンとメティスと呼ばれる人たちは南に、
イヌイットと呼ばれる人たちは北の方に住んでいます。
私たちが滞在する、ここイエローナイフは北海道の一番北よりもっと北にあるところで、
多くのイヌイットが暮らしています。
彼らの暮らしは、私たち日本人とは全く違う
(例えば、氷でできた家に住む、アザラシやカリブーの肉を生で食べる、など)
だからとても興味深いです。詳しくはまた書きたいと思います。