モンゴルの食べ物は羊の肉がたくさん使われます。
いつも食べているものは羊肉と言ってよいでしょう。
その調理法はさまざまなものがありますが
一番食べられているのは、ボーズという餃子のような
肉まんのようなものです。
羊肉と玉ねぎを細かく切って塩で味付けしたものを、小麦粉と水を練って作った皮に包んで蒸します。
醤油やカラシなどは付けず、そのまま食べるのが一般的です。
他には、ホーショールというボーズを油であげた揚げ餃子やスープ餃子もあります。
それから、塩ゆでにした羊肉をそのまま食べたりもします。
その時に残った骨で「シャガア」という遊び道具を作るのですが、「シャガア」になるのは
後ろ足のくるぶしの部分だけなので、羊一頭食べても2つしかとれません。
モンゴルでは、ほとんど雨がふらないため野菜も育ちません。
だから野菜はほとんど、お隣の中国や韓国から輸入されているそうです。
そのためか分かりませんが、モンゴルで見た野菜の種類は日本よりずっと少ないです。
私たちが見たのはキャベツ、トマト、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、キュウリ、ねぎ、くらいです。
写真のサラダは紫色をしていますが、これは紫キャベツの色です。紫キャベツもよく見ました。
首都ウランバートルにはスーパーや市場があるので、こういった野菜が買えますが
草原で暮らしている遊牧民は野菜を買えないので、あまり食べないそうです。
そのかわり、馬乳酒というお酒を飲んで羊肉からは取れない栄養をおぎないます。
馬乳酒というのは、「ばにゅうしゅ」と読む馬の乳のお酒です。
モンゴル語ではアイラグと言います。
味は甘くない酸っぱいだけの飲むヨーグルトみたいです。
モンゴルの人はこの馬乳酒が大好きで、
一日にドンブリを何杯分も飲みます。子供も飲みます。
夏に作るお酒なので、夏のあいだは毎日この馬乳酒を飲み、
他のものは食べない人もいるというくらい、栄養満点の飲みもの
だそうです。でも、飲みすぎるとお腹をこわすかもしれない
何とも悩ましい飲み物です。
ウランバートルでは、モンゴルの他の国の食べ物もたくさんあります。
ピザもカレーもお寿司も、ラーメンもチャーハンもありますが、
マクドナルドやケンタッキーフライドチキンといったファーストフードのお店はありません。
そのかわり、モンゴル料理のファーストフードのお店はありました。
先に書いた、ボーズやホーショールが出てきます。
若い人もたくさん食べに来ていて、おいしそうに食べていました。
モンゴルでよく見かけた髪型は、「たてがみヘアー」と私たちは名付けたのですが、
その名のとおり、馬のたてがみのような髪型です。
初めて見たのは、首都のウランバートルから車で4時間くらいの
ウンドゥルシレットという、いわば田舎ですね、の村でした。
その時は、「面白い髪型だなぁ~、めずらしい」と思っていたのですが
ウランバートル(日本でいうと東京のような大都会です)に戻ってみると、
街を歩いている10代~20代の若い男の人の髪型は、この「たてがみヘアー」が多かったです。
残念ながら、ウランバートルでのたくさんの「たてがみヘアー」を写真で撮ることができなかったので
草原で出会ったお兄さんの写真を載せます。分かりにくいかもしれませんが想像してみてください。
また、モンゴルの男性で長い髪の毛の人は見ませんでした。みんな短髪、3センチくらいが主流です。
女性の髪型は、黒くて長い髪の毛が流行っていました。
茶髪や金髪にしている人もいましたが、あまり多くはないようです。
アジアの女性の黒髪は、ヨーロッパなどの金髪の女性から見ればうらやましいものらしいので
モンゴルの女性も誇らしいのでしょうか。
シャガー(シャガイ)という名前の、羊のくるぶしの骨を転がして遊ぶゲームがあります。
シャガーにはいくつか遊び方があるようですが、4つの骨を転がして平らな面が出た数だけスゴロクのように駒(これも同じく羊の骨)を進めていく遊びを教えてもらいました。
※動画の中で、多良はなかなか平らな面が出ないのでセコい転がし方をしています(笑)。