3月25日（月）：

　朝から雨が降り続き、9時ころまでアルベルゲで待っていたが止みそうにないので出発！

今日は、20キロ歩けば大都市レオンに着くので、頑張って歩くぞーと意気込む。

しかし、昨日は日曜日でスーパーで食料を調達できず、朝ごはんがない。

ビスケットがあったので、子ども達はそれを食べて間をもたす。。。

朝ごはんを満足に食べないまま、6キロ先の村まで来たとき、

カミノの道の目印である、黄色い矢印がなくなった！しかも分かれ道。

近くに人も通らないので、車向けの表示に従ってレオン方向へ歩き出した。

　おそらく、その道が間違っていて高速道路の横を歩いてる感じになってしまった。

雨も降っていたし、危ないしで子ども達はランボル君の中へ。

高速道路なので、カミノで通るはずの街もなく120キロくらいの車が横をビュンビュン通り過ぎていく。

3キロくらいだったかもしれないが、とても長い距離を歩いたような気がした。

そして無事にカミノの村に合流できた。そこでお昼ごはん休憩。

先日、宿で一緒だったドイツ人のお姉さんたちとも会えたので、ついでにレオンの地図を見せてもらう。

私たちは、カミノデサンティアゴのガイドブック類は全く持たずに来てしまった。

道は黄色い矢印で迷わず行けそうだけれど（この日は迷ったけど）、街に着いてからの情報がなく

大都市だと、全く分からずに歩き回るのは大変なので、たまに人のガイドブックを見て情報を得る。

　そしてレオンに近づくにつれて、道も広くなり、マクドナルドの看板が！

あー大都会だ～と嬉しくなる。といっても人口15万人弱。

日本でいうなら、兵庫県川西市と同じくらい。私たちが住んでいた西宮市は50万人近く！

人口だけ比べるなら、レオンは決して大都会ではないだろう。

でも、カミノで通る街は人口が2人の街だったり100人でも「多いな～」と思ったり

なかなか万人規模は通らない。大きな街に何があるというわけでもないのだけれど何か期待してしまう。

マクドナルドに行こうかと本気で思いながら歩き続けていたが、

結局マクドナルドは通らなかったので行けず、レオン市に着いてしまった。

公営アルベルゲもあるけれど、町外れにあるという、さっきのドイツ人のお姉さん情報により

街中にある修道院のアルベルゲに迷わず辿り着くことができた。

14時と、まだ早かったので街の散策もしたかったが大都市に来たからにはトキゾーの歯医者！

1週間ほど前に診てもらっていたものの、まだ治療が必要とのことだったので気になっていたのだ。

早速、宿のオスピタレロさんに相談すると歯医者さんに電話してくれて付き添いのお兄さんまで手配して

連れて行ってくれることに！歯医者さんたくさんありすぎてどこに行けばいいか分からなかったし。

　トキゾーとタラは、いきなりお兄ちゃんになついてしまった。

お兄ちゃんの歩幅は大きいが、トキタラも毎日歩いて鍛えられているのか

てとてと小走りで同じスピードで進む。

そして、ビルの1室にある歯医者さんに到着。

　医者好きのトキゾーは、歯医者さんも怖がることなく台の上に上ってくれる。

前に行った歯医者さんは、スペイン語のみだったので説明されてもよく分からなかったが

今回の歯医者さんは、英語で説明してくれた。それによると、

虫歯が進行して、神経まで到達しているので、神経を取り、中を洗って、それから欠けた部分を詰める。

ということらしい。なかなか大変なことになっているよう。

ここで神経をとり、中を洗い、仮の詰め物をして、また1ヵ月後にどこかで治療しないといけないらしい。

大変だけど、ちゃんと診てもらえてよかった。原因もなんとなく分かって一安心。

「また明日も様子を見せに来て」とのことなので、レオンにはもう1泊しないとね～

根が真面目な！私たちは、何もないと先へ先へと進んでしまい、風邪とか歯医者とか

なんか理由がないと、ゆっくりできないのです。

レオンは見所もたくさんあるので、2泊するにはちょうどよさそうです。

そしてこの夜、ベッドに入ると外から楽器を演奏する音が聞こえてきて

一緒に寝ていたタラと外に出てみました。すると、黒い衣装に黒いマスクをかぶった人たちが

たくさん並んで、どこかへ進んでいる。普通の格好した人たちも、後に続いてゾロゾロ。

面白そうなので、タラとついて行ってみました。

すると、建物の中に入っていき、中にはもっとたくさんの黒い衣装を来た人たちが！

しゃべってはいけないのか、みんなヒソヒソ声で話してる。そして、鐘が鳴ると

キリストの等身大の人形が運ばれてきて、みんなで何か唱えていました。

全くわけが分からず、怖くなったので私たちは途中で抜け出し、ベッドに入ったのでした。