3月16日土曜日：

　一晩寝ても、創君の調子は戻らず今日もこの町でゆっくりすることに。

アルベルゲは基本的に１泊しか泊まれないということで、隣のホテルに部屋が空いているか聞きにいく。

この時点で、８時頃だったのだけどホテルは「部屋ありますよ～」と言って通してくれた。

チェックインの時間とか、ないのだろうか。外は雨だし、入れてもらえてよかった～

　アルベルゲは他の人たちと同じ大部屋で、しかも寒い。そんな中ゆっくり寝られるはずがない。

昨日からホテルに泊まっていればよかったと思った。次、誰か風邪ひいたらそうしよう。

せっかくなので私はどんどん洗濯し、子どもたちは久しぶりの湯船にお湯をはって入った。

タラが、「さいこうや～ん」と言った。お風呂、気持ちがいいのだろう。お父さんはしんどいけどね。

　幸いにも、この街は大きくてスーパーもあるので必要なものは何でも揃う。

いざとなれば病院にも行ける。こうしてホテルにも泊まれる。

創くんはしんどそうだけれど、ちょうどいい街で休憩になったと思った。

ホテルの部屋で、子どもたちがずっと静かにしていられるはずもなく、トキタラを連れて外へ。

晴れていれば公園ででも遊ばせられるのに、あいにくの雨だったので、どこかお店に入るしかない。

それでは、ということで近くのピザ屋さんへ。創くんと一緒だと嫌がるからね。（ジャンキーだから）

でも、めずらしくタラが「お腹いっぱい」とピザ一切れ食べただけでごちそうさま。

何かおかしい、と思いつつ部屋に戻ってタラに触ると熱い。

　こうして4人全員が何らかの具合が悪くなったのでした。

そして、することもないので全員でお昼寝。お昼寝から覚めるとタラは熱もなくケロッとしてました。

タラは元気になったけれど、創くんはまだ寝たきりの状態。しかも気の毒なことに、この週末は

街の音楽祭で、泊まってるホテルの下のレストランに10人くらいのミニオーケストラ団みたいな人が

来ていてずっと大音響で演奏しているのでした。

それが夜の10時くらいまで続き、なかなか寝られない様子の創くん。あーかわいそう。

というだけで、何もできないので私はスーパーへ。スペインはカトリックの国なので

日曜日はスーパーもレストランも基本的に営業禁止、休みなさいということでお休み！

と聞いていたので明日の食料も買出しに。家族4人分の1日の食料というのは結構な量です。

キッチンも使えないのでパンと缶詰、レタスにトマトなどのサンドイッチ3食分を買ってきました。

ついでにお米も買って、ホテルの人に「おかゆ作って」というと快く作ってくれました。それなら！と

ついでにおにぎりも頼みたいけれど、そこまでは頼めず。おとなしくサンドイッチを食べました。

これまでは、「おしゃれやな～」と言って食べていたフランスパンと缶詰も、

3食ともこれだとちょっと飽きてきました。

この夜は20時過ぎに子どもたちも寝て、明日もこのホテルに泊まるだろうと、

私はスーパーで買ったワインを呑みつつ小説を読み、4日ぶりのゆっくりした夜を過ごしました。