先日一度、見学もかねて幼稚園に行きましたが、先週はジャングルに行っていたこともあって、本格登園は今週の月曜日からでした。月曜の朝、朝食を食べているとタラが「お腹が痛い」と言い出しました。かわいそうにプレッシャーからだろうと、何も無理して行かせることはないので休ませようかと思いましたが、トキゾーは行きたいと言うので、「父ちゃんと母ちゃんが一緒に居てくれるなら行く」というタラも連れて行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　カナダの幼稚園は小さかったので、トキタラは同じクラスでしたが、ここペルーの幼稚園は年齢別に細かくクラスが分かれていて、トキタラも別々です。これもタラにとっては当然心細く、日本でもまだ幼稚園には通っていなかったので、一人で過ごすのは初めての経験です。しかも周りはみんなペルー人で、言葉も全く分かりません。大人でもなかなか緊張する状況です。こうして月曜日のクラスが始まりましたが、やはりタラは心細くて度々泣き出してしまいました。先生も困り気味で、オリが教室の中まで入って終わりまでずっと一緒に過ごしました。この日、改めて付き添ってみて分かりましたが、この幼稚園のプログラムはかなり指導的で、9時～13時までの登園中、次から次に先生から子どもたちに対してやることが与えられ、子どもたちが自由に遊ぶ時間は見当たらない、という感じです。このこともタラを寂しくさせる一つの要因です。そういう目で見ていると、確かに他の子どもたちもあまり楽しそうに溌剌としているふうには見えませんでした（笑）。

　そんなこんなで、月曜日はトキタラも気が張り、僕もオリもハラハラしながら付き添い、とてもくたびれました。昼食は近くの食堂に食べに行きましたが、料理が出てくる前にトキタラは疲れて眠ってしまい、そのまま夕方まで昼寝しました。そして夕方になると、今度はトキゾーがグズッているので熱を測ってみると38℃ほどありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  普段は病院に連れて行くことも薬を飲ませることも少ないですが、この日は先週にジャングルに行ったこともあってマラリアも心配だったので、急遽病院を探すことにしました。心当たりもなく、スペイン語も分からないので、知り合いに尋ねたところ、運良く英語が話せる先生に自宅まで来てもらって診てもらうことが出来ました。結果、マラリアでもなさそうでほっとしました。

　トキゾーはタラみたいに泣いたり顕著に態度に示したりはしませんが、兄ちゃんとは言えまだ５歳で、当然彼もストレスを感じて大変な一日を過ごしたんだなと思うと、涙が出そうでした。

　翌日、火曜日は、トキゾーの体調は快復していましたが、トキゾーも「今日は幼稚園を休みたい」、タラももちろん「行かなーい」と言うので、二人とも休ませました。オリと相談して、タラは今後も一人では難しそうなので、トキゾーと同じクラスにしてもらえないか、欠席を伝えるときに頼みに行きました。ＯＫでした。

　昨日、水曜日は、同じクラスで過ごせることもあって、トキタラは比較的安心した様子で家を出ました。僕とオリも、二人を送り届けてからは付き添わずに家に帰りました。（幼稚園は道路を隔てて隣にあります！）　いつ呼び出しがかかるかと、二人はうまくやっているだろうかと、特にタラは泣いていないだろうかと、ドキドキしながら長い午前中を過ごしました。ようやく12時半ころになって迎えに行こうかと準備をしていたら、突然電話が鳴り（英語が少し話せる先生から）「タラがお腹が痛いと言っている。いつ来れる？」と残念なお知らせが！今日はなんとかなったかとほっとしていた矢先だったので、ちょっとがっかり心配しながらすぐに幼稚園へ飛んで行くと、おもらしをしてズボンを履き替えたタラと、一仕事終えてくたびれた感じのトキゾーが居ました。でも、家に帰ってゆっくり話を聞くと、終盤におもらしをするまではタラも泣くことはなく、月曜よりは楽しく過ごした模様で、少しはほっとしました。トキゾーは本人も慣れない環境で大変だろうに、タラを励まし着替えなどの面倒をみたようで、成長ぶりを嬉しく思いました。

一方で、トキゾーは、ともすると親の期待に応えようとしているだけで本当は新しい幼稚園がそれほど好きじゃないのかな、と少し心配でもあります。今日もこれから幼稚園です（こちらは木曜朝の７時前です）。今日はどうなることやら…。楽しくもない幼稚園に無理して通わせる必要はもちろんありませんから、浮かない顔のタラを見ると悩みますが、新しい環境に慣れるまでには少しは時間がかかるだろうし、何より親と24時間一緒に居るよりも同年代の友達と遊ぶ時間が必要だと考えているので、もうしばらく温かく見守ってみるつもりです。