旅行には、子どもたちのおもちゃはほとんど持ってきていません。
持ってきたのはトミカ1台ずつ、トランプ、UNO、折り紙、チェス、オセロくらいです。
カナダでトミカ2台ずつ、動物&恐竜のフィギュアをもらって増えましたが、日本の家にあった
おもちゃと比べると、もう100分の1くらい。日本では押入れの下半分がおもちゃでしたから。
でも、こどもたちはおもちゃが足りないとは言いません。
そのかわり、トイレットペーパーの芯やペットボトルを「捨てたらだめ!」と言って
色んな遊びに使います。写真はトイレットペーパー芯のお面。
他に、ペットボトルに切った紙を入れて振るマラカスなど勝手に作っています。
日本での経験がなければ作れなかっただろうけれど、自分たちで何でも使って遊ぼう!という
感じは今までには無かったような気がします。
それからクスコでは子ども部屋ができて、自分たちのマットレスに乗って「海賊船ごっこ」をしています。
船長はトキゾーで、タラは船長の飼い犬のピーコちゃんという配役です。
「噛まないから、触ってもいいよ」と言ってきます。大丈夫なのかしら、とも思いますが。。楽しそう。。
そんな風に遊ぶ姿や、外国の幼稚園でも「行きたい!」と言う子どもたちを見て
たくましくなったなぁ~と喜ぶ反面、不安に思うこともあります。
この旅はまだ始まったばかりで、これから3ヶ月ずつで国々を移動していくのですが
それは慣れた頃に出て行かないといけないということ。カナダの幼稚園でも少しずつ英語を覚えたり
お友達と遊べるようになってきていたところで、また言葉もまったく分からないペルーに移動。
そしてまた、新しい幼稚園に入って・・・を何カ国も繰り返す、というのは子どもたちにとって
果たして良いことだろうか?と出発前には何度も「良いことのはず!」と納得していた疑問が
ペルーで新しい幼稚園を見学して、園児たちを厳しく怒る(叱るというより、怒る)先生たち、
外での自由な遊びよりも音楽や言葉の教育を優先させている時間割、さらに寂しくて泣くタラを見て
また湧き上がってきてしまうのでした。
色んな価値観に触れる、というのは大事だと思うけれど、それはこの5歳と3歳の時期でいいのだろうか、
もっと大きくなってからの方が意味があるのでは、とも思ったり。
そいういう不安をよそに、子どもたちは毎日立ち止まることなく大きくなっていきます。
驚くほど、私たち両親の口癖や行動を吸収しながら。
外国の色んな価値観がどうの、よりも一番長く一緒にいるのは両親なのでした。
だから私は「こんな大人になって欲しい」大人にならなければ。
幸いなことに、この旅行中は両親2人揃って育児ができて、時間にも心にも余裕があります。
だから子どもたちにも、「こうなって欲しい」姿が見せやすいかと思うのです。
それなら不安を捨てて、まずは理想の大人にならないと!
そうすれば「やっぱり、あの時世界一周に行ってよかった」と言えるかもしれません。
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にこにこ (火曜日, 20 11月 2012 21:17)
11ヶ月の子どもの育児中です。
育児って・・・ストレスの塊!っと、もう嫌!っと逃げ出したくなっていたら、子どもが発熱!察したのか??!
とにかく育児で、自分を磨くことができないのではなく、育児のなかで自己を高め表現していくことが、よくいう、親の背を見て育つという育児法ですよね!
素敵な試み中のお二人でも、
誰もが日々悩んでいるのだと、ちょっとほっとしてます。
まいまい (火曜日, 20 11月 2012 21:24)
おりちゃん、この前はお便りをくれてありがとう。とっても嬉しかったよ。
いつもFacebookやブログをみるのを楽しみにしてるんだけど、つくづく凄いなぁ、素晴らしい経験してるなぁと思っています。
そして、今回のブログに書いてあった「子どもになってほしい大人に自分がなる」って言葉、いたいとこつかれたなぁって思いました。なかなか難しいことだけど、やっぱり子は親の鏡。こうなってほしい。というばかりじゃなく、まずは自分がそうならなきゃね。反省…。そして、がんばります。ちょうどいま、イヤイヤ期まっさかりだから怒ってばっか&自己嫌悪だったので、とっても勉強になりました。ありがとう。ではでは、そうさん、トキ&タラによろしくね♪長文失礼しましたー。
とも (火曜日, 20 11月 2012 21:30)
初めてコメントします。
いつもブログを拝見させてもらっています。
トイレットペーパーの芯のお面の画像。とてもいいですよね。
何も無いなかで、つくりだすのは子どもの得意技。
生きる力がぐんぐん伸びているみたいで素敵です。
何が正解なのかは、きっとすぐには分からないと思いますが
パパとママが、生き生きと楽しんでる姿が何よりの子育てかもしれませんね。
non (水曜日, 21 11月 2012 04:37)
おりちゃんの言葉が胸に沁みます。。
自我が芽生えてくるとなかなか難しいもので、それが無邪気でかわいらしい反面、やっぱりイライラしたり 今日ずっと怒ってるやん、という日があったり、親としての悩みも増えてくるんだよね。
子育てを通して 親も成長していくとはよく言うけれど、ほんと、自分自身をまずは見つめ直さないといけないのだと思うわぁ!
「こんな大人になって欲しい」大人にならなければ。
いい言葉、しっかり自分の中に刻んでおきます☆ ありがと、おりちゃん。
のどか・ときママ (木曜日, 22 11月 2012 15:37)
悩まし~い問題? ですね。
スケールは違うけど、これって幼稚園選びやひいては子育て方法についてみんなが迷うところだと思うよ。
大事なのは、それを選択した後。
一つを経験してそこで大きくなった分、新しいことを自分の中に吸収するときの化学反応をみたいなことを楽しんで、活かして、つなげていくことだと思う。
いろんな方向から、物事を見られる立場を充分にいかしてね~。
おりえ (火曜日, 27 11月 2012 11:47)
たくさんコメントありがとうございます!!
>にこにこさん
満足できる子育て、なかなかできないですよね。
私はいつも、怒って後悔して子供たちの寝顔を見ながら謝っています。
子育ても自分育ても、試行錯誤しながらうまくできますように!
>まいまい
コメントありがとートキゾーはイヤイヤ長かったしひどくて大変疲れました私。
そして思春期の方が大変だと聞いて、今から戦線恐々としているどこまでも
ネガティブな私。まいまいはユーモアとかでスマートに切り抜けられそうだよ!
>ともさん
ほんとに、子育てが良かったか悪かったか(どちらか、ではないと思いますが)
その答えはいつ分かるんだろうと思います!いつ出るか分からない結果を恐れるより、今を楽しむべきだな~と思ってはいますが、なかなかできません(;;)
>のんちゃん
「こんな大人になって欲しい」大人にならないと!って書いてから数日、
私もあまり変わってません。ごめんね。あ、でも今日トキタラの幼稚園で
他の子の鼻水ふいてあげたよ!そういう大人、当たり前?
>よしいさん
みんな迷っているのですよね、私は日本にいてもきっと迷ってたと思います。
よしいさんの言うとおり、選択した後の反応が大事!選択したことでなくても
目の前の現象にどう対応するかで、全部変わる気がします。
私はちょっと後ろ向きだから前向きに行かないといけませんね。。
のんちゃんととっくんが素敵な子供たちなのは、そういう前向きな姿勢をずっと見てるからだろうなと思ってました。
江里子 (木曜日, 06 12月 2012 00:09)
おりえちゃん、こんばんは。
飼い犬役のピーコちゃん、「噛まないから、触ってもいいよ」思わず笑っちゃったよ。確かにちょっと心配になる!(笑)
子育てしていると、いろんなこと考えさせられるよね。
叱るのと怒るのは確かに違うことだし、私も最近、開(1歳6カ月)を怒ったなあ・・とちょっと反省。
家族4人で世界を旅出来るなんて、それは素晴らしいことに間違いないと思うよ!
だけど、母であるおりえちゃんは創君とはまた違った心配ごとがあるよね。
いろんな葛藤や不安なことあると思うけど、自分が正しいと思ったことには自信を持って行動すれば、きっと子供たちもわかってくれるし、この旅が素晴らしいものだとも思ってくれるはず。
自分や家族を信じて、この旅を楽しんでね。
また帰ってきたら、おうちに遊びに行かせてね!