カナダのイエローナイフで泊まっているのは人の家です。

B&B（Bed&Breakfast)といって、初めて聞く名前だったのですが、人のうちで一部屋貸してもらって

朝食付きみたいなところです。イエローナイフではカナダの他の地域より高めで1泊100ドルくらい。

私たちが泊まっているB&Bの主人は60歳くらいのおじさん。

2階がおじさんの家で1階に3部屋とリビングがあり、その内の1部屋が私たちの部屋。

ベッド＆ブレックファーストという名前のとおり、キッチンはついていないのですが

おじさんの家のキッチンを使わせてくれて「冷蔵庫の食材も何でも使っていいよ」と言ってくれる。

おじさんのほかには高校生の息子がいるだけで、奥さんには会ったことがありませんでした。

「奥さんは？」とわざわざ聞くのも何なので、気になりつつも黙って過ごしていました。

ある日、もう一組お客さんが来てリビングで話していると「ここの奥さんに会った？」と聞かれて

「まだ会ってない」と答えると「私もまだ会ってないのよね～どこかしら」と言い、

「his son gone・・・・・University.」と私には「彼の息子は大学生の時に死んだらしい」と

理解するようなことを言っていたのです。

それからというもの、おじさんの奥さんはどこに行ったの？なんで息子は死んだの？

と色々想像していました。ついでに、私たちの部屋は元々ダブルベッドがある部屋で、

そこにマットレスを入れて4人で寝ているので、ベッドを端に寄せたため備えつけのクローゼットが

ひとつ開かなくなっていたので、「もしかして、ここに奥さんの死体が？！」とミステリーな想像が

膨らんできて、でも創くんにも相談できず、おじさんの親切さも気味悪くなってきました。

そんな恐怖にオノノク数日を過ごして昨夜、おじさんと一緒にご飯を食べました。

毎日キッチンを使わせてもらって、しかもお米や野菜もおじさんの所から使っているし、

夕飯を作っているとき、隣にいたので一緒に食べようと誘ったのでした。

ゆっくり話したのは初めてで、仕事は何してるとか上の息子は大学に行ってるとか（死んでなかった）

奥さんとは離婚したとか（たぶん死んでない）、友達も離婚したけど、タイを旅行中に出会った女の子と

再婚したから自分も次はアジア人の女性と結婚したい（まだ結婚するつもり！）とか色々事実が

明らかになりました。どうもすみませんでした。